薬膳 材料

健康を意識するなら知っておきたい!薬膳知識:材料編

健康に良いと言われる食事スタイルに薬膳があります。
薬膳は中医学にルーツがあり、日本においては古来より言われてきた「医食同源」「食薬同源」という考えに基づいて成り立ったものです。

 

材料には中医学の思想に基づいた食材や生薬が使われ、主な材料として穀物からなる五穀、果物類の五果、肉類の五畜・野菜類の五菜が挙げられます。甘・辛・酸・苦などの味もそれぞれに作用があるとされ、これらをバランスよく食することで、五臓を養い、補い、働きを助けて養生するための食事となります。精進料理と違い、動物性たんぱく質も適度に含まれています。

 

薬膳によく使われる材料の中から比較的手に入れやすい物や身近にあるものをいくつか挙げてみると、松の実やクコの実があります。
この他、白きくらげやユリ根、大棗(ナツメの実)も挙げられます。以前は珍しかったものも、健康ブームもあってか最近では一部のスーパーや製菓材料店でも手に入るようになりました。

 

食材は比較的簡単に考えますと、体を温める食物と冷やす食物、その中間に分類できます。東洋医学では体の冷えは大敵とされ、体を温める作用のある食材が好まれますが、夏場の暑い時や体の熱を冷ます時などには、冷やす食物を摂りいれることもできます。
まだ腎機能を高め体の毒を出すことも重要視されます。